北アイルランドには毎年、通常50万人近いEU域外の旅行者が訪れます。美しい田園風景や歴史ある街を楽しみ、ゴルフをする方もいるでしょう。ブレグジット後も、北アイルランドを訪れる旅行者は免税ショッピングを利用できます。
ただし、グレートブリテン、つまりイングランド、スコットランド、ウェールズの居住者は対象外です。EU域外に住んでいても北アイルランドでは免税購入できませんが、EUでの買い物ではVAT還付を受けられます。詳しくはこちら。ブレグジットに関するルールは、確かにややこしいものです。
免税ショッピング制度の仕組み
一般に免税ショッピングと呼ばれるVAT小売輸出制度(VAT Retail Export Scheme、VAT RES)は、通常、還付事業者が店舗や税関と連携し、海外からの旅行者のVAT申請を処理する仕組みです。
店舗またはAirvatなどの還付事業者から、正式名称をVAT407という還付書類が発行されます。免税購入品の一覧、VAT還付額、事業者に支払う事務手数料が記載されます。各書類は、購入月の翌月から数えて3か月目の末日までに税関の承認を受ける必要があります。
店頭で販売される多くの商品には、通常20%のVATが価格に含まれています。正しく手続きすれば、その税金の還付を申請できます。北アイルランドには、VAT還付のための公式な最低購入額はありません。免税購入の最低金額と還付額の計算については、こちらで詳しくご紹介しています。
Airvat免税ショッピングアプリでVAT還付を受ける方法
ステップ1
- アプリでアカウントを作成し、オンラインまたは実店舗で買い物をします。購入ごとに、次の会社情報を記載したAirvat宛てのVAT請求書を店舗に依頼してください。
Airvat ltd
20-22 Wenlock Road
London, N1 7GU
England
VAT no. 312092250
また、250ポンド未満の購入に限り、次の情報が記載された通常のレシートでも受け付けられます。
- 販売店の名称、住所、VAT番号
- VAT税率と税額
- 請求書の日付と番号
- 商品の内容と数量
VAT請求書はできるだけ早くアプリにアップロードし、旅の終わりまで待たないようにしましょう。提出枚数に制限はなく、1枚ごとの金額も問いません。
店舗独自のVAT還付書類やクレジットカード利用控えは使えません。混乱を避けるため、店舗に還付書類を依頼したり「tax-free」と伝えたりしないでください。
ステップ2
- 買い物が終わり、帰国の準備ができたら、アプリで電子免税書類を作成します。空港の税関に提示する前に、Airvatの書類を印刷し、日付を記入して署名してください。
出発の少なくとも2時間前に到着し、税関またはVAT還付窓口へ向かいましょう。購入品はすべて未使用のまま準備し、北アイルランド(英国)を出る前に税関印を受けます。北アイルランドがEUからの最終出国地点でない場合は、最後にEUを離れる地点で手続きします。
ロンドンのヒースローやガトウィックなど英国の空港で乗り継ぐ場合は、アイルランドを出る前に書類の承認を受け、購入品を預け入れ荷物に入れてください。
ステップ3
- Airvatのオフィスに税関印付き書類の原本が届くと、還付金が銀行口座へ直接支払われます。正しい郵送料を支払い、押印済み原本を次の宛先へ送ってください。
Airvat ltd
5 Campden House
29 Sheffield Terrace
London, W8 7NE
United Kingdom
北アイルランドでVAT還付を受けられる人は?
- EU域外から北アイルランドを訪れ、その後居住国へ戻る方は申請できます。
- 留学や仕事でEUまたは北アイルランドに住んでいても、今後12か月間、その地域を離れる予定の方は申請できます。
イングランド、スコットランド、ウェールズ、つまりグレートブリテンはすでにEU域外ですが、そこに恒久的に居住する方は北アイルランドでVAT還付を受けられません。
税関職員には、対象資格を十分に証明する必要があります。通常はEU域外の国のパスポートで足ります。ただし、EUまたは英国のパスポートを持ちながら、EU・北アイルランド・英国以外に恒久的に居住する場合、追加の居住証明が必要です。一般には、EU域外の国の有効なビザや就労許可、勤務先や大学の正式な書類などで証明できます。
EU域外居住者であることをBorder Force職員に説明する責任はご本人にあります。事情が複雑な場合は、十分な証明書類を持参してください。
免税で購入できるもの
VAT還付を申請できるのは、オンラインまたは店頭で購入した商品です。免税品は個人の手荷物として持ち帰る必要があるため、北アイルランドで重い物や大型品を購入し、貨物で自宅へ送る方法は対象になりません。一般的な対象品は、宝飾品、化粧品、時計、衣類、携帯用電子機器、お土産などです。
覚えやすい原則は「自分の荷物に入れて居住国へ持ち帰れないものは対象外」ということです。レストランの食事、チケット、ホテル宿泊などのサービスは、持ち出して帰国後に利用することができないため、VAT還付の対象になりません。
本や子ども服も重要な例外です。もともと税金がかからないため、還付する税額がありません。
VAT還付書類の承認を受けるには
北アイルランド(英国)を出る前に、還付書類へ税関印を受ける必要があります。北アイルランド訪問後に別のEU加盟国へ行く場合は、EUからの最終出国地点で押印を受けます。例えば、ダブリン空港経由で帰国する場合は、ダブリン空港の税関が書類に押印します。
「税関印がなければ還付もなし」と覚えておきましょう。後からさかのぼって押印してもらったり、帰国後に取得したりすることはできません。
税関が購入品の提示を求めたら、未使用で元の包装に入った状態で見せてください。半分使った香水や食べかけのチョコレートは検査を通りません!
最後に、税関を欺こうとしないでください。商品を没収されたり、国境で足止めされて飛行機に乗り遅れたりするおそれがあります。

